PIC風速計
PIC風速計

 スロープソアリングを楽しむようになると風速計が欲しくなるものです。

 PICを使って風速計を自作しましたので紹介致します。

 スロープソアリングを楽しむ時に1台あるとうれしい風速計ですが、なかなか手ごろなものが少なく、欲しいが持っていない方が少なくないのではないでしょうか。

 この風速計は、市販の風速計で風速を計りながら、PICプログラムを修正して、風速を計れるようにしたものですので、決して正確な風速を計れるものではありません。

 しかし、スロープソアリングや飛行場で、風速の目安にするには充分機能するものと思います。

 1号機ですので、使用実績も少なく、これから不具合が出たりすることも考えられますが、改良していくもの自作の楽しみと考えておりますので、お含み置きください。

PIC風速計市販の風速計

機能説明

 LEDを12個並べ、下から、風速1m/sごとに点灯していく。したがって、風速1m/s〜12m/sまで計測表示します。

 風速13m/s以上は、LEDの1番上と1番下が点灯する。この表示は、エラーの時も同じです。

 風速1m/s単位の計測しかできませんが、自然の風は、一定に吹くことは少なく、波を打つように吹くので1m/s単位で充分のように思われます。

 電源が入るとLEDチェックとして順次点灯を3回繰り返す(必要ない機能だが・・・LEDが並んでいたので・・・)製作者の遊び心です。

PIC風速計のセンサ

製作補足

 プーリーに直径2.5mmの穴を8個あける。

 この8個の穴をフォトインタラプタで検知して、その信号を74HC14で綺麗な波形に整形して、PICに入れて、その信号の数を、一定間隔の約550ms(50msの割込みを11回発生)の間に何回かをカウントします、そしてLEDをドライブしています。

 なお、PIC16F84AのRA4ピン入力は、74HC14と同様の機能(シュミットトリガ)を備えているので、74HC14は必要ないかもしれません。また、PICの詳しい説明は、専門書や関連サイトにおまかせして控えさせていただきます。

PIC風速計の部品

部品表
PIC : PIC16F84A 1本
水晶発振子 : セラロック4MHz 1本
C−MOS IC: 74HC14 1本
LED : 高輝度LED 12本
フォトインタラプタ : RPI−574 1本
コンデンサー : 0.1μF(104) 2本
抵抗 : 300Ω 12本
抵抗 : 150Ω 1本
抵抗 : 5.1KΩ 1本
プロペラ : 6枚プロペラ 1本
プーリー : タミヤプーリー(S)セット 1個
その他 : 基板 2mmビス ビデオテープ等

回路図
PIC風速計の回路図

回路図 pic_fuusoku.pdf (11KB)
ソース fuusoku.asm (14KB)
HEX fuusoku.HEX (1KB)
PIC風速計のLEDPIC風速計の完成

完成

 カバーをつけて基板を保護して、ついでに、風向計?も付けました。風向計は、ビデオテープを20cmほど切り、糸で下げたものです。ビデオテープやカセットテープは非常に軽く、風によく反応しますので、風向きがよく判ります。


使用感

 実際に飛行場で使用してみました。製作や調整は屋内で行っていたせいか、屋外の日差しの中では、LEDの発光が見づらく、残念な結果になりました。

 使用するLEDは、高輝度LEDが良いと思われますので。部品表に高輝度LEDと載せておきます。今後も使用を重ね、改良点がたくさんありそうですので、気づいた点を書き加えていきたいと思います。


(06.03.05)
戻る