レシーバーテスター
PICレシーバーテスター

 PICで受信機からのパルスを計測するレシーバーテスターを製作しました。下記の機能を利用して色々な使い方が出来ると思います。

  1. 受信機からのパルス幅が測定できる
  2. 受信機に使用している電源の電圧が計測できる
  3. 可動時にLEDが点滅する
  4. 本体に電源を設けずコンパクト軽量

PICレシーバーテスターの使用部品

部品表
PIC : PIC12F1822 1本
I2c LCD : ACM1602NI−FLW−FBW 1本
トランジスタ : 2SA1015 1本
トランジスタ : 2SC1815 1本
ツェナダイオード : 1N5526B (3.3V) 1本
半固定抵抗 : 10KΩ 2本
抵抗 : 100Ω  1/4W 2本
抵抗 : 4.7KΩ 1/16W 4本
抵抗 : 10KΩ  1/6W 1本
セラミックコンデンサー : 0.1μF 50V (104) 1本
電解コンデンサー : 10μF  16V 1本
高輝度LED : OS5RKA313P 1本
押しボタンスイッチ : 1本
その他 : 基板・配線・ソケット等  1式

HEX・ReceiverTester.hex
部品及び回路図・ReceiverTester.pdf

回路図

PICレシーバーテスター部品配置
PICレシーバーテスター
PICレシーバーテスター上面 PICレシーバーテスター側面

使用説明

  • 受信機からのパルスの幅の大小でサーボを制御します。パルスの幅は。メーカーによって若干の違いがありますが、おおむね1000nS〜2000nSで中立位置が1500nSのようです。
  • 受信機に接続して、送信機と受信機のスイッチを入れると、本機で受信機からのパルス幅を計測できます。同時に、パルス周期・電源の電圧も計測できます。
  • 接続チャンネルの送信機ステックを振ると、LEDが点滅します。このLEDは高輝度を使用することで、遠方から点滅を確認することで、電波が到達していることが確認できます。
  • パルス幅の数値化で、プロポセッティングの結果が視覚化できます。
  • サーボが動かない等のトラブル時に、トラブル個所の切り分けに利用できます。
  • 本機は、パルスを計測するものですが、PICの個体差等々で正確に計測は出来ませんが、目安にすることで、利用価値は充分あると思います。
  • 工夫すると、ほかにもいろいろと使い道があるかと思います。どうぞご活用ください。

使用例
周期・パルス幅・電圧の測定
レシーバーテスターで周期・パルス幅・電圧の測定
エルロンケーブルに接続しての測定
エルロンケーブルに接続しての測定

遠方の機体への電波到達をLED点滅の有無で確認
プロポステックを振るとLED点滅します。
電波到達をLED点滅の有無で確認

製作補足

 この「レシーバーテスター」のソフト開発は、Microchip社のフリーソフト MPLAB ver8.66、 HI−TECH社のフリーソフト PICC−Lite ver9.83を使用しました。古い開発環境で開発しましたので、本文にソースを公開しませんでした。なお、C言語に不慣れな筆者が製作したものです。不具合等もあるかもしれませんので、ご使用ご利用に際しては自己責任にてお願い致します。なお、C言語やPIC等の詳しい説明は、専門書や関連サイトにおまかせして控えさせていただきます。

(20.04.18)

 回路図に誤りがありました。PICのAN0(RA0)に接続している10KΩの半固定抵抗の接続先が違っていましたので、回路図を差し替えました。ちなみにこの反固定抵抗で電源の電圧を分圧して電圧を計測しています。抵抗値を4:1にして、テスターで電源の電圧を測定しながら調整して製作してください。

(20.05.24)
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