プラグヒート
PICプラグヒート

 PICとFETを組み合わせてプラグヒートを製作しました。シンプルで簡単に使える様にしてみました。

 1.コンパクトであること

 2.加熱程度の調整ができること

 3.親電源の電圧が低下しても加熱程度が変わらないこと

 4.バッテリー・充電池・リポ・リフェ等に対応できること

 5.親電源の電圧は、6V〜13.5Vとする


PICプラグヒート上面

機能説明

 1.の大きさは、部品点数を少なくしましたので、7cmX2.5cm程に組み上げることが出来ます。

 2.の調整は、プラグによっては、加熱具合が異なるので、可変抵抗で手動調整できるようにしました。MAXにするとプラグが切れますので調整には、注意してください。

 3.の機能は、親電源の電圧を監視しながらプラグへの出力を自動調整しています。ただし、親電源の過放電は感知できませんので、注意してください。

 4.5.の電源は、入力電圧を6〜13.5Vと幅をもたせ、手持ちの親電源を使える様にしました。

PICのA/D変換とCCP機能を利用して、親電源の電圧を測定して、その電圧によって適切なPWMを生成し、FETをドライブしてブラグに出力しています。LEDは、本品が使用可能になったら点灯するもので、プラグの切断を感知するものではありません。FETに放熱板は必要ないようですが、使用環境によっては追加してください。


PICプラグヒートの使用部品

部品表
PIC : PIC12F683 1本
FET : 2SJ471 1本
トランジスタ : 2SC1815 1本
ツェナダイオード : HZ4B−3 (4V0.5W) 1本
コンデンサー : 0.1μF(104) 1本
抵抗 : 100Ω 1本
抵抗 : 300Ω 1本
抵抗 : 1KΩ 1本
抵抗 : 1.8KΩ 1本
抵抗 : 4.7KΩ 1本
抵抗 : 10KΩ 2本
半固定抵抗 : 1KΩ 1本
LED : 高輝度赤5mm 1本
その他 : ブースターケープル等 1式

回路図
PICプラグヒートの回路図

PICプラグヒートの部品配置図

ソース plugheat.c
HEX plugheat.hex
ソースとHEXを圧縮 plugheat.zip

製作補足

 この「プラグヒート」のソフト開発は、Microchip社のフリーソフト MPLAB ver8.66、 HI−TECH社のフリーソフト PICC−Lite ver9.81を使用しました。IDEのver8からライブラリに変更があり対応しましたが、C言語に不慣れな筆者が製作したものです。不具合等もあるかもしれませんので、ご使用ご利用に際しては自己責任にてお願い致します。なお、C言語やPIC等の詳しい説明は、専門書や関連サイトにおまかせして控えさせていただきます。

 リチュウムポリマー(リポ)電池は、過放電により発火する恐れがあるそうです。取り扱いに注意が必要です。また、プラグも加熱すると大変高温になりますので、火傷に気を付けてください。本品に流れる電流は多く、配線を太めにする等の配慮も必要ですので、より一層の注意と充分の検証を行ってご使用ください。


(13.01.20)
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