FMSシリアルインターフェイスケーブル
PIC FMSシリアルインターフェイスケーブル

 FMSはフリーソフトのフライトシュミレータです。そのFMSシリアルインターフェイスケーブルを自作致しました。

 このケーブルを自作した理由は2つあります。1つは、プロポから出る信号とパソコンのRS232Cに入る信号がどの様なものか知りたかった。もう1つの理由は、PICの12C509が手に入りずらくなったので、手持ちのPICを利用したかった。

 まず、どの様な信号か調査してみると、プロポからの信号は、1chから順に、約1ms〜約2ms幅の信号が、約20msの間隔で並んでいる。
FMSシリアルインターフェイスケーブル プロポからの信号図
 そして、パソコンのRS232Cに入る信号は、FMSをインストールするとプログラムフォルダ内にある説明文が頼りになります。
(C:\Program Files\FMS\Doc\Interface\readme_en.htm)
 説明文の中には、プロポ側ソケットの配線も詳しくありますので参考になります。
 RS232Cへの信号は、19200ボートレート、8ビット・ノンパリティ・1ストップビットの設定で、プロポからの信号幅が、760μ秒ならば0x00を送信、1528μ秒ならば0x80を送信、2284μ秒ならば0xFEを送信とあります。計算すると、760μ秒から2284μ秒の秒間は1524μ秒、0x00から0xFEの分解能は254、とすると、1524μ秒÷254=6μ秒となる。
 要するに、プロポからの信号の幅を計るために、信号の立下りから、760μ秒待って、6μ秒ごとに、1カウントして、信号の立ち上がりまでに、いくつカウントしたかを、RS232Cに送信します。
 ちなみに、RS232Cへの信号は、プロポからの信号がない間は、0xFFを送り、プロポからの信号は、1chから順にチャンネル分の信号が続くので、順次変換して送信します。
FMSシリアルインターフェイスケーブル RS232Cへの信号図
 以上のことからPIC12F675用のプログラムを組んでみました。
 ソース FMS.asm(6KB)
 HEX FMS.hex(1KB) 

回路図
FMSシリアルインターフェイスケーブル 双葉用回路図
FMSシリアルインターフェイスケーブル JR用回路図

部品表
PIC: PIC12F675 1本
トランジスタ: 2SA1015 1本
2SC1815 1本
コンデンサ: 4.7μF 16V 1本
抵抗: 1KΩ 1本
4.7KΩ 1本
10KΩ 1本
20KΩ 1本
200KΩ 1本
10KΩ or 2.2KΩ 1本
チェナダイオード: 5.6V 1本
その他: コード・ソケット等 1式

 PICについては、PIC関連のサイトや書籍におまかせして、ここでは説明しませんが、このように自作してみるとFMSも一段と楽しめる思います。市販品も出ているようですが、モデラー自己満足の一品になると思います。


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